
墓じまいは、順番を守ると迷いません。ここでは6つのステップを、「やること」「誰とやるか」「遠方での進め方」「つまずきやすい点」に分けて説明します。
1. 親族で方針を共有する
- やること:墓じまいをするか、遺骨をどこへ移すかの大枠を合わせる。
- 誰とやるか:お墓を継ぐ立場の人、費用を分担しうる兄弟姉妹・親族。
- 遠方での進め方:電話・メール・オンライン通話で十分。現状(遠方・高齢・承継者がいない)と、費用の目安、遺骨の行き先の案を材料にする。
- つまずきやすい点:着工後に「聞いていない」と言われること。先に話しておく。
2. 改葬先を決める
- やること:永代供養墓・納骨堂・樹木葬・海洋散骨・手元供養から選ぶ。
- 遠方での進め方:資料請求・オンライン説明会・現地見学の代行など、来訪しなくても検討できる方法が増えている。
- つまずきやすい点:改葬先が決まる前に撤去を進めてしまい、遺骨の預け先に困る。先に受け入れ先を確保する。
3. 菩提寺に相談する(閉眼供養)
- やること:お墓から魂を抜く法要(閉眼供養)を依頼する。離檀の相談もこのタイミング。
- 遠方での進め方:まず電話や手紙で相談の意向を伝え、法要の日程を1回にまとめる。
- つまずきやすい点:いきなり「墓じまいします」と伝えて関係がこじれること。事情の相談から入る。
4. 改葬許可申請を出す
- やること:現在お墓がある市区町村に改葬許可申請書を提出し、改葬許可証を受け取る。
- 必要書類(法令上):改葬許可申請書/墓地の管理者が作成した「埋蔵の事実を証する書面」/申請者が名義人でない場合は名義人の承諾書。多くの自治体は改葬先の受入証明書も求めます。
- 遠方での進め方:郵送で受け付けている自治体が多い(返信用封筒を同封)。手数料は無料〜数百円程度。
- つまずきやすい点:様式・必要書類・郵送可否は自治体ごとに違う。現在お墓がある市区町村の案内を必ず確認。
5. 撤去工事
- やること:石材店・墓じまい業者が墓石を撤去し、区画を更地にして墓地管理者へ返す。遺骨を取り出す。
- 遠方での進め方:立ち会いは近くの親族や業者に任せられる場合がある。作業前後の写真を送ってもらう。
- つまずきやすい点:地中の基礎が大きい、重機が入れない等で追加費用。事前に条件を確認する。
6. 改葬先へ納骨する
- やること:改葬許可証を提出し、移した先で納骨する。手元供養なら自宅へ。
- 遠方での進め方:改葬先が近隣にあるなら1回の来訪でまとめる。郵送での納骨(送骨)に対応する施設もある。
遠方だと、現地に行くのはいつか
制度上の決まりはありません。多くの場合、現地対応が要るのは 「閉眼供養」 と 「撤去工事の立ち会い・遺骨の取り出し」 の場面で、これらを同じ日程にまとめれば 1〜2回 で済むことが多いです。立ち会いを業者や近くの親族に任せられれば、さらに少なくできる場合もあります。菩提寺の考え方、墓地管理者の規約、依頼する業者の代行範囲によって変わります。
動き出す前に決めておく5項目
- 墓じまいをするか(家族の総意になっているか)
- 遺骨の移し先の種類
- かけられる費用の上限
- 親族側の窓口役は誰か
- 菩提寺へ相談する時期
この5項目は、相談や資料請求の前に整理しておくと話がスムーズです。準備物や確認したいことは、トップページの「今日できること」にまとめています。
この記事は一般的な情報の整理です。手続きの様式・必要書類・費用・宗教上の作法は、地域や墓地・寺院によって異なります。実際に進める際は、現在お墓がある市区町村、墓地・霊園の管理者、菩提寺、必要に応じて専門家にご確認ください。出典:墓地、埋葬等に関する法律施行規則(厚生労働省)ほか各自治体の案内。最終確認日:2026-09-01。